価格以上の価値とは。
価値には2通りの考え方があります。1つは絶対的な価値です。
これは、お店が決める価値であり、値札に書かれた価値でもあります。例えば、「飲み放題120分で4000円」と書かれていれば、そのときの飲み会の絶対的な価値は4000円です。ただ、価値にはもう一つあります。それは、お客様が感じる価値です。先ほどの飲み会であっても、昔の懐かしい人と会って楽しい時間を過ごせたのであれば、お客様が感じた価値は1万円を超えたかもしれません。いずれにしても、値段は関係ありません。実際に値段よりも、お客様が感じてくれる価値の方が大きければ、お客様は喜んでお金を支払います。値下げをしたとしても、お客様に価値を感じてもらえなければまったくリピートには繋がりません。
その反対に、ものすごく高価であったとしても、それ以上の価値を感じてくれれば自然にお客様はついてきます。お店によって価格以上の価値はいろいろとあると思います。そのなかで接客もその中の一つになります。
お店にお客様がおられず、周辺の人通りもまばらな場合には接客員は「待機」が仕事になります。スタッフの雑談の時間でも休憩時間でもありません。この時にどのような待機姿勢で臨むかによって、意外なほど売り上げが変わってきます。大抵の人は、「買わせよう」と待ち構えられているお店には入りにくいと感じるものです。店頭に立ってお客様を捕まえようとするよりも、入ってきやすいような雰囲気を作り出す方が良いと言えるでしょう。人は清潔感があって明るい雰囲気で活気のあるお店には自然と足が向くものです。お客様が店内にいなくても明るい表情がお店の雰囲気を明るくします。
また次に大切な項目として、会話が挙げられます。お客様と楽しく会話をすることができるということは、お客様と会話のキャッチボールができなくてはいけません。どのような話題をふられたとしても、その内容に対応していくだけのボキャブラリーが必要になってくるわけです。上手に会話を弾ませることができれば、お客様も満足して楽しむことができますので「またここのお店に来たい!」となり、リピーターになります。
価格が安い=繁盛する店という構図から価格以上の価値を提供できるお店が周りに左右されずに生き残っていくお店になります。是非一度、価格以上の価値を考えてみてはいかがでしょうか?