黄砂に注意!
毎年黄砂の話は耳に聞きますが、今年はよりすごいことになっているという黄砂。洗濯物を干す時(洗濯物に土埃がついてしまう)、車を運転する時(視程が悪い)、日常の様々な場面で不都合を生じますが、呼吸器に悪影響を及ぼす可能性が高く、喘息などの疾患がある方は、より切実に黄砂飛来を辛く感じていらっしゃるかもしれません。
黄砂とは?
黄砂とは、中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原などの土の事で、その色と空気中に飛散すると細かい砂のようになるので黄砂と呼ばれます。砂漠地帯の生活環境や農業に影響するだけでなく、大気中に舞うと黄砂が核となる雲が発生し、その雲が雨として降る事で地球全体にまで悪影響を及ぼします。特に、海へ流れ込むと海洋の生態系にも影響すると考えられています。
砂漠の土壌の状態と大気の気流の条件が整うと風によって大気中に巻き上げられ飛ばされます。
日本へは偏西風に乗ってやってきます。
「黄砂」と言うと黄砂自体を指す場合、またはこのように大気中に舞い上がりそれが地上へ降って落ちる現象を呼ぶ場合も有ります
お肌への影響は?
花粉によって起こる「花粉症皮膚炎」のように、黄砂やPM2.5もお肌にダメージを与えます。お肌は風を受けると水分を奪われてしまい、乾燥肌が進行します。
乾燥したお肌はバリア機能が低下し非常に敏感になっていますが、そこへ風に乗って黄砂が付着する事でお肌へのダメージは悪化します。
お肌にダメージを与える黄砂やPM2.5が付着すると、お肌は防衛反応として「活性酸素」を発生させます。
活性酸素は強い酸化作用を持ち、体内に侵入した細菌やウイルスを退治するという大切な役割が有ります。
しかし、その量が増えると健康な細胞やDNAにまでダメージを与えてしまいます。
例えば、お肌のハリを保つ真皮層のコラーゲン線維やエラスチンといったタンパク質を破壊してしまうとお肌のハリが低下し「しわ」「たるみ」の原因になります。
活性酸素の刺激は色素沈着を進行させ、シミが悪化する原因にもなります。酸化とは「サビ」、体内で参加が進むのは体がサビつく事、つまり「老化」を進める事です。
特に疾患のない人でも黄砂に触れたり、体内に入ると、目や肌にかゆみなどの症状がでる可能性が高いです。
黄砂からお肌を守るには?
■直接お肌を守る
マスクやメガネなど、直接お肌を守ってあげる事が大切です。特にアレルギー症状が強く出る方の場合、この時期は出来るだけ外出を控えるのも一つの手です。気温も上昇するので、窓を開けて過ごすのも気持ちよいですが、黄砂が多い日は控えましょう。
■帰宅後はすぐに洗顔
外から帰ったらまず洗顔。メイクを落として付着した黄砂など汚れを洗い流しましょう。喉の症状が出る場合もあるのでうがいも必須です。洗顔後は化粧水でしっかりと保湿をしてあげる事を忘れずに。
■優しくお肌ケア
特に敏感になっているお肌は優しくケアする事が大切です。摩擦をしないよう、洗顔料は良く泡立てて広げて伸ばします。お肌を動かさないように広げるのが摩擦を防ぐポイントです。洗い流す時は手ですくったぬるま湯で!熱いお湯を使ったり、シャワーで直接流したりする事は控えましょう。
■ビタミンで内側からのケア
活性酸素の強い酸化作用に対しては「抗酸化ビタミン」と呼ばれるビタミンA、ビタミンC,ビタミンEなどを積極的に摂取しましょう。お肌が気になる方はタバコとアルコールは控えましょう。タバコに含まれる「ニコチン」はビタミンCを破壊します。アルコールは肝臓で分解されますが、その時ビタミンB1を消費します。アルコールを多量に摂取するとビタミンB1が不足する事が有ります。
五月は環境や生活リズムの変化がストレスとなり、自律神経のバランスが乱れがち。黄砂に負けないよう体から整えお肌を守りましょう!
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